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思った通り、翔がいじめっ子グループに取り囲まれて脅されている。
翔にしてみれば、いじめっ子たちの怒りをさらに買って、訳が分からなかっただろう。
デブが翔を突き飛ばし、翔は倒れた。
『翔! 大丈夫?』
ふらつく体で駆けつけた遥を見て、いじめっ子たちは顔を見合わせた。
『なんだ? お前?』
『パジャマじゃん』
『よくも翔をいじめたわね! 私が相手よ!』
高熱の体で向かってくる遥を見て、いじめっ子たちは気圧されしたのか、気味悪くなったのか、あっさりと逃げて行った。
あとから翔に聞くと、友だちと遊んでいただけなのに、あっちへいけと石を投げられたとのことだった。
このようにどのタイミングでチェンジが発生するか、またどのくらいの時間で戻るのか分からなかった。
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