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シュンたち3人が実習棟の召喚室に着いた時には、既に他のクラスメイトが集まっていた。
「まずは、使い魔召喚を行う。
見学者は端から見ているように。」
シリウスはシュンに説明を行う。
「使い魔召喚は
1、召喚魔方陣に血液を垂らす。
2、使い魔を呼ぶ。
以上だ。」
「―・・・それだけ、ですか?」
シュンは拍子抜けしたような表情をしている。
「ほら、禁忌召喚とか逆召喚とかは?」
「・・・何だそれは?」
今度はシリウスが困惑の表情を浮かべた。
「例えば、複数の人間の血を同時に垂らしたらどうなります?」
「そいつらに相応しい使い魔が出現する。」
「え。」
つまり、2人で同時召喚すると、2人の使い魔が現れるらしい。
「夫婦や兄弟で同時召喚する例はあるな。ただし、離婚した時にどちらが使い魔権利を持つのかで揉(も)めたりするため、近年では滅多に無い。」
「・・・はぁ。」
「じゃ、イイデス・・・」と言うと、シュンは魔方陣の上に立った。
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