第5章

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シュンたち3人が実習棟の召喚室に着いた時には、既に他のクラスメイトが集まっていた。 「まずは、使い魔召喚を行う。 見学者は端から見ているように。」 シリウスはシュンに説明を行う。 「使い魔召喚は 1、召喚魔方陣に血液を垂らす。 2、使い魔を呼ぶ。 以上だ。」 「―・・・それだけ、ですか?」 シュンは拍子抜けしたような表情をしている。 「ほら、禁忌召喚とか逆召喚とかは?」 「・・・何だそれは?」 今度はシリウスが困惑の表情を浮かべた。 「例えば、複数の人間の血を同時に垂らしたらどうなります?」 「そいつらに相応しい使い魔が出現する。」 「え。」 つまり、2人で同時召喚すると、2人の使い魔が現れるらしい。 「夫婦や兄弟で同時召喚する例はあるな。ただし、離婚した時にどちらが使い魔権利を持つのかで揉(も)めたりするため、近年では滅多に無い。」 「・・・はぁ。」 「じゃ、イイデス・・・」と言うと、シュンは魔方陣の上に立った。
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