第2章

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「よっしゃ!きっちりフラグ回収されたぜ!行くぞシン!!」 シンと呼ばれた渋い男は、ため息をつきながらも少し嬉しそうに口を開いた。 「シューゴ、事件は喜ぶことじゃないぞ」 「シンだって口許緩んでるぞ!?」 「わけわからんことを言ってないではやく行くぞ。クレハちゃん、どこ行けばいい?」 クレハと呼ばれた若い女性。 彼女は外との連絡係を勤めている。 「ポイントA-4、タイム10-M、ナンバー0です!」 「おっけ!クレちゃんありがと!今度デートしようね!」 「考えておきますね~」 軽口を叩きながら身支度を整えたシューゴ。 そんなときにふと思った。 (これ考えて終わるやつだ) そんなシューゴを呆れたように見つめるシン。 まったく噛み合うことのないと思われる2人。 そんな2人の真価が発揮されるのはもう少し先のこと。
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