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祥子がいなくなった後、
「津田さん大丈夫ですかね?」
祥子の入って行った部屋の方を見ながら高宮がそう晴海に聞いた。
「大丈夫は大丈夫だと思いますけどね。石内先生とは本当に仲が良かったのでショックは大きいとは思います。」
晴海もそう答えながら、心配そうな表情を浮かべた。
が、
「ってここで祥子さんの心配をしていても仕方ないんで、作業再開しましょう。祥子さんが帰ってくるまで終わらせたいですし。」
「そうですね。」
2人はここで心配しているよりも傷心で帰ってくる祥子が手伝わなくても良いように作業を終わらせることに専念することにした。
それから約4時間後。
「はぁ~、終わった!高宮さーんそっちはどうですか?」
自分側の作業を終えた晴海が伸びをしながら高宮の方がどうか確認した。
そして、
「あと少しです。」
高宮の返事を聞いて、
「じゃあ、俺飲み物買ってきます。高宮さんアイスコーヒーで良いですか?」
晴海はそう聞き返した。
「はい。お願いします。」
「了解です。じゃあ、ちょっと出てきます。」
晴海はそう言うと、すぐに隣のカフェに飲み物を買いに店を出た。
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