私と翔太と決意

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「ただいま」  と、翔太が家の中に声をかけるとリビングの奥から翔太ママが顔を出す。 「お帰りなさい」  そして私の顔を見てそっと優しく微笑む。 「いらっしゃい。梨華ちゃん」  久しぶりに見たその顔は、初七日に会った時よりも幾分か顔色が良くてホッとした。 「こんばんは。お邪魔します」  私は頭を下げて、玄関で脱いだ靴を揃える。  いつもは「ただいまー」と、靴を脱ぎ散らかしたままだったな。と、翔太に見られないように一人苦笑する。  いつしか私にとって自分の家のような場所になっていた。  だけど今日は、お客さんとして礼儀正しく振る舞わないと。と、気合いを入れた私の鼻腔を夕飯の温かな匂いが擽る。
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