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あの日。
ぐ・・・
全身が痛い。
あっちゃこっちゃ擦りむいて血だらけだ。
くそぅ。
心の中で毒づきながら流木を手にする。
こんなもんでパオーンパオーン隠せないだろうけど、さすがにぶらんぶらんパオーンパオーンさせながら歩くわけにもいかない。
流木を股に挟みつつ、姿勢を低くし街に向かって歩き出す。
いた、いた、いたた。
河原の砂利が裸足に食い込む。
くっそぉぉ、なんかねえのかぁぁぁ!
てゆーかなんで俺がこんな目にぃぃぃ!
思わず手に持った流木を振り上げ、前方に落ちている白い布切れに気づく。
天の助けっ!
神様ありがとうっ!!
だっだっだっだ。
つい。
・・・靴下かよぉぉぉ!
これじゃ大きすぎてパオーンパオーンにパオーンパオーンさせられねえよぉぉ!
・・・はぁ。
とりあえず履くか。
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