第1章

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 私の彼は探偵で、今をときめく私立探偵。今日も、ホテルで起こった殺人を解くために、現場にやってきている。  今回、彼が解くのは、美人秘書をねらった空き巣事件。この部屋に住む秘書の大事にしている時計が盗まれたというのだ。とある調査でこの部屋にやってきた彼は、事件を調査するために、早くから、警察の配下の元、推理を進めている。 「わかりましたよ、警部」  彼は自信満々に言った。それに対して、警部は答えた。 「誰なんだね、この事件の犯人は?」  警部の質問に、彼は、閉じていた目をパッと開いて、みんなの前で宣言した。 「この事件は、密室ではなかったのです。なぜなら、この部屋にいたと思われる秘書さんが、いたという形跡はどこにもないのですから。という事は、これがどういう意味をなすのか、警部、わかりますか?」
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