蜘蛛の糸

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「安心して。私、別に怒ってないのよ?あの"約束"だけ守ってくれればいいもの。」 「"約…束"?」 「"ずっと待ってるから"。って約束したじゃない?」 「それは…。」 「でも、もう必要ないの。だって…。」 そう言って、彼女は包丁をチラつかせた。 そして、今度は歪んだ笑顔で…。 「だって、これからはずっと一緒だもの。」 「ヒッ…!?」 ブンッと振りかざした包丁は、俺の目の前に下ろされ。 目の前が真っ暗になった。 あぁ…。 何で、あの時にちゃんとしなかったんだろう。 でも、後悔しても遅い。            ・・・・ だって、一度引っ掛った蜘蛛の糸は絶対に切れないのだから。                   ―END―
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