朝が来た。

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夢をみていた。 美味しい食事を口一杯に頬張って暖かくふかふかの寝床に寝転がり、そのまま深い眠りに落ちる夢。 ゆらりゆらりと心地良い揺れ。ふわりふわりと意識が虚空をさ迷った。 そんな一時さえ神様は俺から奪うのか。 意識が現実に急速に引き戻された。 まだ夢心地の軽い虚脱感に苛まれながらふかふかの寝床から硬く冷たい石の床に徐々に体が現実を認識する。 ああ、まだ目を開けたくない。どうせならもう少し夢を見させてくれ。 その願いは残念ながら神様に届かない。
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