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…光満ちる一面の花畑で、彼女…長い白髪交じりの黒髪を持つ、紅目の美しい少女は目覚めた。
「…私は…」
かつての戦いで死んだはずではなかったか。彼女は、思い返す。
確かに、かつての戦いの最終局面で、自分は、この場所で、止めるべき相手であった曙光竜ライズを倒し、自身もその限界を超え、力尽きた筈だ。
しかも、かつて眠りに就いた時と、着ている装備も、より豪華なものへと変わっている。
彼女は、自分自身の身体にもあちらこちらの変化を感じていた。一体、これはどういう事なのか。
…ふと、彼女は自らの胸元にあるものに気付く。
それは、彼女がつけていた日記帳だった。
彼女があの戦いを終えた後に最後に記述した内容の後に、更に何かの記述が追加されている。
彼女は、身を起こし、その記述を確かめた。
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