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白side
女 私と相方…どっちが大事なの?!
井 石田…
石 俺は…俺が大事なんは…!
…最近こんな夢ばっかり見る。
でも最後の俺の言葉はいつも分からない。
今日は彼女とちょっとしたデートやっけ。
ピンポーン
石 は~い
女 早く~
石 うん~
この彼女はいつも出来る彼女とは違った。
どこかで会った事があるような…。そんな親しみやすい子だった。
5か月前、俺のばぁちゃんが死んだ時に出逢った子だ。
…でもな
石 お待たせ
女 あれ?元気ない?
石 いやまぁ…ちよっと…
女 何でも言って?
石 これは自分で見つけなアカンねん
女 え…でも相方には言ったんでしょ?
石 …
女 私とより相方といる方が楽しいの?
石 っ…それは…
プルルルルル…
石 あ、ごめ。…はいもしもし…え?大丈夫か?…おん、今行くわ!
女 どうしたの?
石 井上が…39.0の熱出してもうたらしいわ…ごめん
女 他に看病できる人いないの?
石 井上が… 石田に頼みたいて…
女 私との約束何で言わなかったの?
石 …やってそれは…
女 はあ…もういいよ、行って?
石 ごめんな…ありがとう
俺は井上の家へ急いだ。
『私とより相方といる方が楽しいの?』…何度も帰ってくるその言葉。
…分からへん。
井上の事は勿論信頼しとるし信用しとるし…。…彼女は…?
そんな事を考えてると井上家に着いた。
トントン…
返事がない。
仕方なく合鍵で中に入る。
フザけて僕にくれた誕生日プレゼント。
石 井上~?
井 ゴホゴホ…おう…ごめな…
石 ええって、ほら、気ぃ使わんと寝てろや
井 でも…
石 ええから!
井 …?
石 これ以上悪なったら…アカナて…
井 石田…?
石 僕をこれ以上心配させんといてえや…
井 え…い、いしだ?
石 僕…どんだけ心配した思うてるん…。好きやのん…。
井 ……へ?…
石 あ…
あれ、僕何言うとんやろ…。
僕が井上を好き…?え、ただの気持ち悪い奴思われるやん。
…今までのモヤモヤは、これ?
石 え…いやぁ…
井 石田…今なんて…ひゃっ!冷たっ…
石 熱あんのやから冷やさな!////
井 お前もひやさな。
石 え?
井 顔、真っ赤やで?
石 …/////////
井 どしたん?いつもの石田ちゃう。
石 …うっさい。お前が俺を変にしたんや。
井 …は?
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