彼女の拒絶-2

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結局、遠慮する彼女に強引に押し付ける形で、僕のパソコンは彼女のものとなった。 何だかペットに無理やり服を着せて喜ぶ飼い主の気持ちが分かる気がする。 彼女はというと、新しいパソコンの操作性が気に入ったらしく嬉々としていて、さらに飼い主を喜ばせくれた。 窓から差し込む光が夕方近くの茜色を帯びて、柔らかにリビングを包む。 「配置って案外難しいね。こいつとこいつは険悪、とか」 「やっぱり男の人でもそういうのありますか?」 「あるある」 夕日に染まる彼女の瞳、まったりと流れる二人の時間。 ありふれているようで此処にしかない幸せに、僕はもう腕を伸ばしてもいいだろうか。
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