ハッピー・リーマン

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25階。 ノジの額に汗。 「あー、惜しかったな。ははは」カンタは指を鳴らした。 下向きのボタンを押したが、エレベータはまたしばらく来なかった。 「あ」ノジはなんとなく声を出す。 「全部一階で停まりましたね」 「よし! 行くぞノジ!」カンタは非常階段へ走り出した。 「カンタ先輩?」 「今度は迷わなくていいな!」 「カンタ先輩?」ノジは動かない。 「一階まで走るぞ!」非常階段ホールから声が聞こえる。 「先に行っててください。僕は会議室で待ってます」 ノジの目の前でエレベータのドアが開く。 ―― おわり
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