あの日の花火を君ともう一度

２

返事は翌々日に返ってきた。というか、朝起きて日記を開いたら、昨夜はなかったのに書き込まれていた。

【美緒さんへ　私も大柴美緒です】

あちらさまの日記の下、私の質問から１行空けて書き出されていた返事は、そう始まっている。

「……“私も大柴美緒です”？」

飲んだ生唾の音が、体中に響いた気がした。私は机の前に立ったまま、日記を持って読んでいく。

【メッセージを見て驚きました。そして、反対のページにあなたの日記を見つけて、もっと驚きました。不思議ですね。確認のために、誕生日は11月７日、血液型はO型、好きな色は黄色、好きな料理はグラタン、小３の時に飼っていた猫の名前はミルク、右足のくるぶしの下に小さなホクロが２つ。合ってますか？】