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「油断してそうだって思ったときは、活を入れてくれると助かる」
「遠慮なく」
「友だち連れて遊びにきてほしい」
「もちろんです! ニューヨークは行ったことないし、夏くらいには行きたいかも。姫良、その頃には観光案内できるくらい慣れてるといいよね」
「がんばってみる」
「哲ちゃんも一緒に行こうよ」
「知香、おまえ、おれに勉強よりも死ぬほど働けって云ってんのか。お嬢さまたちの贅沢三昧旅行に付き合えるか」
「ボディガードで雇うから。哲ちゃんいると心強いじゃない?」
「それ、いいかも。哲ちゃん、合気道もやってたっていうし。ね?」
「姫良、おまえが来てほしいっていうんなら社会勉強ならぬ、世界勉強兼ねて行ってやってもいい」
口を歪めた哲はそう云って紘斗をちらりと見やった。
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