act.3 カイト

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「あははは!! いや、あんた、ホンマに最高!!」 笑いながら、警棒を私の喉元から外し、そのまま、私が突き出している手首を素早く掴んだ。 「……!!」 慌て、振りほどこうとするが男の力は強く。 「離せ!!」 ぐっと男に引き寄せられ、至近距離で男の視線と私の視線が絡み合う。 「助けたるわ」 「……は?」 それだけ言うと、男は手首を掴んだまま、私を引きずるようにして部屋から出た。 「ちょっと!?」 いきなりの男の行動についていけず、焦る私を無視して、男は私を連れて、廊下を進んでいく。
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