第1章

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「ここはどこ、私は誰?」 ドラマやマンガで使い古されたこんな陳腐なセリフを吐くなんて。 警察に保護された私はこの言葉を繰り返し伝える。 しかし、二人の警察官は首を捻りなにかボソボソとお互いで話している。 その目は軽蔑でもあり、侮蔑でもあり、判別不能だった。 「〇〆×★$∈」 一人の警察官が話しかけてきたが何を言っているかわからない。 私はいつの間にか外国にきてしまったのだろうか? ただ、外見は日本人に見えるがアジア系の他の国かもしれない。 どうしようかと悩んでいると、交番に男が入ってきた。 「こんな所にいたのか、捜したぞ」 この男の言葉はわかった。 彼は日本人なのだろう。 助かった。
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