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「学園長の二つ名は知っているが、何で公式には知られてないレン・ミラコスの二つ名まで知っているんだ?」
「それは、レン・ミラコス……いやレンは俺が12歳の頃に剣術を教わった人なんだ。それでレンの二つ名は俺と王女と姫達、そして10の名家の頭首達しか知らなくて、その二つ名は『剣の異端者』って言う」
俺がレンと俺の関係……そしてレンの二つ名についてリンに話すとリンは再び俺に質問してきた。
「『剣の異端者』って何の意味があって付けられたんだ?例えば学園長だったら、漆黒の様な黒の服装を纏い圧倒的な力で武勲を集めたから『漆黒の王』と名付けられたんだ。それなりの理由があるんだろ?」
「まぁ、詳しい事は言えないが今俺から言えるのはレンと剣術で戦って並ぶ者はまずいないって事ぐらいだ」
「それはお前でもか?」
「俺でもまずレンには勝てないだろうな」
俺はレンと戦う様子をイメージしたが、勝っているビジョンが出て来ずリンにそう伝えた。
「だからこういう事だ!リン自身は弱くない……周りの人間が強すぎるんだ。周りの全員に勝つなんて俺も出来ない。だからあんまり考えるな!なんなら俺が生徒会執行部の選定が終わった後で稽古をつけてやる」
俺はリンに思った事を率直に伝えた。
「分かった……是非稽古をつけてくれ。それと……ありがとう吹雪」
リンは稽古をつけてくれと俺に言われたので生徒会執行部の選定が終わり次第つける事にした。
「それにしても、何でいきなり俺の名前の呼び方を変えたんだ?」
「そっ、それはフルネームやお前とかじゃ呼びにくいし可哀想だからであって、他意はない!」
リンは身振り手振りして動揺しながら俺に説明してきた。
「まぁ俺もその方が親近感持てて嬉しからいいけどな。改めて宜しくな、リン!」
「っ、あぁ宜しく吹雪!」
俺達はお互い改めて挨拶をした。
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