序章

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36ページ 《第2章 人間》  人間は人と亜種に分けられる。  人とは、直立二足歩行をし、知能が高く、言語を話し、社会生活を営む。遺伝子的に性別は男性と女性に分けられる。  亜種とは、人の言語を話し、見た目もほぼ人と同じ。  しかし亜種は人とは違い、動物の遺伝子が混ざっており、身体のどこかにその特徴が現れている。それは見た目で分かるような耳だったり、尻尾だったりするものから、見ただけではわからない嗅覚だったり、聴覚だったり様々。  一般的に動物の血が濃いほどいろいろな特徴を持っている。身体的な特徴は練習すれば隠すことも可能。  満月に近づくにつれ、動物的な本能に従って動く傾向にあるが、それは亜種によって個人差がある。  人間における人と亜種の割合は7:3である。  亜種と人の夫婦の子どもの場合、人の方が優勢遺伝子なため、99%の確率で人の子が産まれる。  母親父親両方が人でも亜種が産まれることがごく稀にある。しかし逆はない。  人同士の間で亜種が産まれるのは、恐らく先祖に亜種がいた可能性があり、その先祖返りだと言われている。  また亜種には希少種が存在する。だいたいの希少種が絶滅危惧種に指定されている動物と一致する。稀に動物では既に絶滅したものも亜種での存在が確認されることがある。  希少種は拉致誘拐、人身売買の対象になりやすいので、注意が必要である。  亜種の性別は、オスα型、オスβ型、メスα型、メスβ型の4つ。  オスα型とメスα型は、人の男性女性と同じ。  オスβ型は見た目も身体的特徴もオスα型と同じだが、義卵(ギラン)というものを用いると孕むことが可能な性別。  メスβ型は見た目も身体的特徴もメスα型と同じだが、義精(ギセイ)というものを用いると孕ませることができる性別。  亜種人口の性別の割合は、オスα型、メスα型が約45%、メスβ型が約9%、オスβ型が約1%である。オスβ型は希少種を孕みやすい傾向にある。   .
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