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「なんでっ!!どういうことですか??なんで、新郎に副社長の名前が...」
もしかして、他の人の...これは副社長の招待状かもしれない、そう思ってもう1度見たけど。
新婦の名前には確かに私の名前。
「...私は、息子と結婚しないかと言ったはずだが?勇士と言った覚えはない。幸一だって、私の息子だ」
...騙された、そう思った。
「だいたい今さら何を言ってるんだ?今までさんざん書いてあったはずだぞ、大槻 幸一と」
...そんなこと言われたって。
私は勇士との結婚だと疑わなかったし。
浮かれていた私が気づくはずなかった。
「まぁ、いいじゃないか。まだ公にはしていないが、私は社長職を退くつもりでいる。そうなれば、結婚を機にあいつが社長になる。つまり、灯里、お前は社長夫人だぞ。何も文句はないだろ」
...そんなもの、望んでいなかった。
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