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それにこの間、ゆずから何かニュースを聞けるかもしれないと言ったのはこのことを知ってたからだったのか!!
「なんだ…キャシーさん知ってたのか」
全てがわかると一気に力が抜けた。
恋なんて…
仕事に生きるしかない、と心の中で誓う寸前だった私は一体何?
「あとキャシーさんだけじゃなくて、他の住人も知ってたはずだが…」
「え?!そうなの?」
サラとマイクも?!
目が飛び出るかも思うくらい目を見開いたまま突っ立ったままの私。するとタイミングよくドアベルが鳴り、リビングの扉が開かれた。
『あ!お帰りみかん!どう?びっくりした?』
ニコニコ笑うサラとマイク。
マイクはニコニコと言うよりニヤニヤと言った方が正しいか。
もう!教えてくれたっていいじゃない!
『サラ!ゆずが来るって知ってたの?』
『ええ、大家さんから聞いたからね。ちなみに、私ちゃんと朝言ったわよ。新しく日本人が家に来るみたいよーって。みかんのよく知っている人みたいよーって。でも、全く聞いてくれないし、ぼーっとご飯食べてるだけだったから』
うっ、
朝していた話というのはそういうことだったのか…
その時の私はどん底で、外部との通信完全シャットダウンだったからね。
『あ、いいよ。俺たちは奥の部屋にいるから、気にしないで。な、サラ』
『そうね。マイク』
『いやいや、俺たちはって………ん?まさか?』
あまりにも親密そうに見える二人の関係にある仮説が立った。
『あれ?みかん知らなかったの?俺とサラは付き合ってるんだよ。だからお気になさらず』
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