黄昏時、来客

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私は驚きのあまり言葉がでなかった。 だって何も話していないのに。 「おっと、驚かせてしまったかな?」 そんな私の様子を見て、おじいさんはおどけたように言って見せる。 言葉もなく、コクりとうなずく私を見てまたニッコリと笑った。 「歳を重ねるとね、なんとなくわかるようになるんだよ それにここにはコレがあるからね」 そう言うと小さなランタンが私の前に置かれた。 小さくてかわいい見た目のそれには弱々しく灯りが灯っている。 それがなんなのか、私にはわからない。 「よかったら話を聞きますよ?溜め込むのはよくないからね」 なぜだろう、初めて会ったはずなのに今日あったことを話していいような気がした。
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