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状況2
ゆかりがホテルのバスローブに濡れた髪そのままで純の部屋へ行く。
純は仰天する。
ゆかり、勇気を振り絞り、水滴る髪から目を覗かせて
「カミソリを貸してください」と
最初はボソボソと話していて聞き取れない純。
全容を聞いて、純はさらに仰天する。
おろしたてのきれっきれのカミソリと、目の前の女性の風貌を見合わせて、導き出された結論は、
「彼女は自殺志願者だ」
純はそれしか考えられず、キーワードは避けて、カミソリはかせないと、そんなことをしてはいけないとゆかりを諭す。
ゆかりあせる。
カミソリが借りられない。
あせる。
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