日常24

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なおちゃん『ねぇねぇ、ぱぱ?』 俺『なーに?』 なおちゃん『このばきゅんばきゅん(水鉄砲)ほしい!』 俺『んー?でも、今日はお誕生日じゃないでしょ?』 なおちゃん『ほーしーいー!』 凛さん『駄目よ。何か頑張ったわけでもないでしょ。』 なおちゃん『んー、はいしゃさんがんばってるよ?』 凛さん『もう慣れたでしょ。それに最初にぬいぐるみ買ったでしょ』 なおちゃん『……ぱぱ、おんぶして?』 俺『ん?いいよ?よいしょっと』 なおちゃん『(ねぇぱぱ、バキュンバキュンほしい)小声』 俺『おぅふ、(いやだから、駄目だってば!)小声』 なおちゃん『(じゃあ、頑張るから!)小声』 俺『(んー、じゃあ、あのバキュンバキュンが何円するか、ちゃんと言えたら良いよ。)小声』 なおちゃん『(いうーーーー!)』 俺『凛さん、ちょっと見てくる』 凛さん『…ジロっ』 俺『見てくるだけだって!ね?なおちゃん』 なおちゃん『頑張ってきましゅ!』 凛さん『…』 俺『行ってきます!』 … バキュンバキュン 2,999円 水鉄砲高っ! 俺『さぁ、なおちゃん?いくらでしょ?』 なおちゃん『うーん……、にじゅうきゅうひゃくきゅうじゅうきゅう!』 俺『((((;゚Д゚)))))))(なにー!こないだ100まで覚えたばかりの筈なのに、いきなり900出てきたー!あっぶねぇ!)内心』 俺『ぶっぶー!』 なおちゃん『…にじゅうきゅうじゅうきゅうじゅうきゅうじゅうきゅう』 俺『ぶっぶー』 なおちゃん『にゃくきゅうじゅうきゅうじゅうきゅうじゅうきゅう』 俺『ぶっぶー』 なおちゃん『………にじゅう(以下略』 10分後 どうしても二千が出てこないなおちゃん。 それもそのはず、こないだ100まで言えたばかりなんですから。 俺『(あれ?俺って、最低じゃね?)』 良心の呵責に耐えられなくなった俺は、その場からの離脱を図る。 ちなみに、凛さんが一個隣の棚の間からめっちゃこっち見てるまじ怖い。 俺『なおちゃん?もっと勉強がんばって、読めるようになったら買おう?』 なおちゃん『ぷるぷるぷるぷる(;ω;)』 目にいっぱいの涙を溜めて、健気に頷くなおちゃん。 俺『…あれ?俺、最低じゃね?控えめに見て、最低じゃね?教えてない事をわかっていて、言えないという事を前提に連れてきて、期待させ、努力させ、結果未達になり、プロセスではなく結界が全てだよなんて、そんな事最初からわかっていたのに、傷つく未来は見えていたのに、この状況に思いを馳せずにただただなおちゃんを苦しめている俺、最低じゃね?内心』 ふむ。 俺『なおちゃん?こっちのおもちゃ見て?』 なおちゃん『ぷるぷるぷるぷる(´;ω;`)』 俺『このおもちゃ、いくらかな?んー、にせん、きゅうひゃく、きゅうじゅう、きゅうえんだ!』 なおちゃん『にせん?』 俺『ん?このおもちゃ?にせん、きゅうひゃく、きゅうじゅう、きゅうえんだって!』 なおちゃん『にせん、きゅうひゃく、きゅうじゅう、きゅうえん?』 俺『うんうん!』 (´・ω・)こっち (・ω・`)あっち こっち(´・ω・) 2999円 あっち(・ω・`)2999円 なおちゃん『このバキュンバキュン、にせん、きゅうひゃく、きゅうじゅう、きゅうえん?』 俺『え⁈すごーい!よく言えたね!』 (´;ω;`) (´・ω・`) (・ω・) (・Д・) (・∀・) (*゚▽゚*) (๑>◡<๑) ・:*+.\(( ※°▽° ※))/.:+ 凛さん『…』 俺『:(;゙゚'ω゚'):』
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