第1章
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なぜか彼女だけ戻ってきた。驚く僕を尻目にカーテンを引いてベッドに身を寄せる。レモンに似た青い清涼感とほのかな押入の匂い、冷静な自分が薬草だろうかと辿り着きそれどころではない自分が硬直する。そんな僕の混乱を余所に彼女はそっと、呟いた。 「あたしのせいなの」
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