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「私ね、昨日見ちゃったのよ」
江子は更に声を潜めた。
彼女が前かがみになったので、こちらもつられて体を彼女に寄せた。
「デートの現場」
ドキッとした。
保坂さんと会っているところを見られたのかと、江子の顔を探るように見つめた。
「大きな声では言えないけど、良い感じだったわよ」
秘密を知っているというしたり顔。
「そう・・・」
「実はね、成瀬さんからの情報もあるのよね」
「成瀬さんも知ってるの?」
「良いお相手らしいわよ」
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