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いつの間にか僕の側に来ていたゴザが、少しばかり、恨めしそうに僕を見上げた。
「ゴザ。ゴザだってもちろん可愛いけど、仔猫は、きっと可愛いよ」
「やれやれ、相変わらず、女心が分からない子だねえ。まあ、私は増やさなくてもいいだろうと思っていたんだけど、華鈴に、誕生日プレゼントは何がいいか聞いたら、ヴィッキーの後釜が欲しいって言うもんだから。
まあ、知ってる人の所に、ちょうど一匹まだ貰い手のついてないのがいたらしいから。ご縁ってことで、来てもらうことにしたのさ。華鈴が迎えに行ったんだけど、もうそろそろ、帰ってくると思うよ」
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