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ホームに降り立った時、赤い夕陽が差し込んできた。
夕陽の光に、目を細める。
赤く染まった要が、振り向きながら、微笑む。
「さ、帰りましょうか。」
ああ、この笑顔をずっと見ていたい。
これから先もずっと。
だから、俺は前に進むために、叔父のところに行くんだ。
要との未来のために。
「今日の夕飯、なんだろうな。」
「えっ!?さっきお昼食べたばっかじゃないですっけ?」
「何言ってんだよ、もう夕方だろ。」
じゃれあいながら、前に進もう。
俺は、ずっと、お前の隣にいるよ。
どんなに離れてても、心は、お前の隣に。
-Fin-
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