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(俺のこの気持ちは……橘には、届かない。俺は……ユウ兄さんを超えられない……この先……ずっと……橘は……俺を好きになんか、ならない)
その事を……突き付けられるような現実。
考えたくも無い事……だけどグルグルと頭の中を回るのは……
「……俺が……どう足掻いたって……どう、頑張ったって……」
高校まで……追って来たって……
大学とか……そんな先までユウ兄さんを想われたら……
「いつになったら……橘は、俺を見てくれるの……」
このまま橘を好きでいて……その想いが報われる日は、来るのだろうか……
問題集には、沢山の付箋が貼られていて、机の上にあったノートをパラパラと捲ると、いかに勉強しているかという事が、よく分かって……
「……完全に、俺……邪魔じゃん」
自分で吐いた言葉に、自分で傷付いた。
俺は、問題集やノートを元あった場所に戻し、荷物を持って橘の部屋を出る。
廊下に出ると、相変わらず賑やかな声が聞こえて……
それが……今は苦しかった。
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