11人が本棚に入れています
本棚に追加
/133ページ
「お前が先に仕掛けたんだろー?」
「そーだけどさ」
少し残った豚骨スープをかき混ぜながら、拗ねたように言う。
「紗英はさ……最近話題の殺人鬼な訳?」
俺の言葉にピタッと一瞬動きを止めたが、すぐに満面の笑みが返ってきた。
「そだよ。」
ードクンッ
その美しすぎる笑みに今度は俺が固まる。
「そーゆー事聞く昌は……ケーサツなんでしょ?」
ふふっと楽しそうに笑う紗英。
「……知ってて一緒にいる訳?」
その質問に紗英は吹き出す。
「それ、あんたにそのまま返すけど?」
ケラケラと笑いながら、紗英は俺の肩をバシバシと叩いた。
,
最初のコメントを投稿しよう!