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町は奴等に占領された。
逃げ遅れた人々がどうなったのかは分からない。
これは戦争なんだ。恐らく皆殺しにされただろう。
こんな小さな町にまで侵略者はやって来た。
逃げなきゃ、逃げなきゃ。
銃声が近くなる。
馬の蹄が大地を蹴る音。
乾いた草原を必死で走るけど、足がもつれてしまう。
家族ともはぐれた。
同じように逃げ惑う人がいるけれど、みんな恐怖に怯え、諦めて座り込んだり、転んだり、泣き叫んで天を仰いだり。
もう、逃げきれないかもしれない。
僕も、もう走れない。
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