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明治元年十月 蝦夷地-- 土方歳三らは、雪が降り積もる北の地へ上陸した。 旧幕府軍を指揮する榎本武揚は、共和国樹立を宣言。 年末には選挙が行われ土方にも陸軍奉行並箱館市中取締裁判局頭取という地位が与えられた。 土方自ら望んだというよりも、周りに望まれての着任であった。 農民の出身である土方が役職に就く。 それは過去に望んだ出世であり、また幕府瓦解の象徴でもあった。
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