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「その男、私が買おう」
申し出たのは初老の老人だった。
「一度、男も味わってみても悪くない」
すると廻り中の客が手を上げて値段を釣り上げていく。
「まだか・・・・恭介」
「もう少しです」
舞台袖で葛藤する二人をよそに舞台の中央で美しい男が立ち上がった。
「その男、2千ドルでどうだ」
みんなが息を呑んでその男を見た瞬間、天井の鎖が落とされた。
「今です」
インカムから声がして恭介と理玖は舞台に駆け上がる。
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