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そろそろ休憩も終わる。
私は次の前半戦の練習の段取りにとりかかる。
「き、響子。」
「何?」優くんに呼ばれて振り返る。
「俺大学に進学するよ。“地元”に戻って。響子さえ良ければ…。一緒に行かないか?」
「…!」
付き合ってから2年。将来を決して話してくれなかった優君が?しかも、私を誘って?
涙で前が見えなくなった。
「駄目か?」
私は走り出す。視界はぼやっとしているけど、真っ直ぐ彼の元へ。そして、人目もはばからず、彼に飛び付いた。
「お、おい…。」彼は戸惑いながらも抱きしめてくれる。
「勿論よ。インターハイ、選手権絶対に勝って、嶋田くんとあやめちゃんに会いに行こうね。」
これは小学生編から7年後の未来。高校生編のひとこまであった。
が…。
作者がこのひとこままでたどり着けるか?
一番の不安が作者である。
一応 完
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