隠れたくない天女

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菅原先輩の両手で握られた自分の手が、燃えるように熱い。 顔もほてるように熱くてたまらない。 緊張してドキドキして、気絶しそうなほど嬉しい……。 こんなことって……。 だって、あんなに憧れてた菅原先輩が私に── 「あ~~~、ゴホン! すまないが話を続けさせてくれないかね!? 響一郎に、それから……。鳥飼魅亜さん?」 「ひゃあああぁあーーー!!」 自分の世界に入っていた 鳥飼魅亜(トリカイ ミア)16歳は、 背後からいきなり声を掛けられて、 驚きのあまり裕に2メートルばかり飛び上がってしまった。 飛び上がった拍子に魅亜の膝が 響一郎の顎を下から蹴り上げる。
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