白い悪魔と呼ばれる彼は

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――――――――― ―――――――――――――― 理想の環境を自ら作り上げることを決意してから約2年。ようやくそれらしい場所を見つけた。 「うああああっ!!」 ぐしゃり。 炎を纏った手で握り潰せば、呆気なくそいつは息絶えた。 胴体だけになったそれは俺の放った炎によって火達磨になり、やがて塵となった。 ぽたり、ぽたり、手から血が滴る。 全身血まみれになっても何の感慨も沸かない。強いて言うならべたべたして気持ち悪いってくらいか。 「……ん、こんなもんか」 そこを縄張りにしてた連中を一掃してから辺りを見渡す。
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