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吹き飛ばされたコウタは、口から吐血し、床に転がった。
しかし魔物化した者の耐久力は、生身の人間のそれとは比較にならない。
人のような、魔物のような唸り声を上げながらゆっくりと起き上がり、再びルナに向かって攻撃を仕掛ける。
その素早い動きで一瞬のうちにルナの懐へと入り込み、両肩から生える２本の腕でルナの両腕を鷲掴みにし、壁に押さえつける。
鋭いかぎ爪がルナの白く、細い腕に食い込み、傷口から血が流れ出す。
その痛みにルナは一瞬だけ目を閉じたが、目の前のコウタをしっかりと見据えていた。
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