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「あと一歩で表彰台やったとにな!でも御子柴は今日は絶好調やったし、負けたとは俺のせいさ」
準決勝で負けたあと三位決定戦でも負けてしまった。
そのことを先輩は自分のせいだと言ってるんだろうけど……。
「違いますよ、先輩よりも俺の方がダメだったし」
「あっ、あの!私テニスの試合って初めて見たんですけど、テニスって面白いなって夢中になりました!田代先輩、すごく素敵でした……」
お、未来ったら……言うなぁ。
こんなこと言われて田代先輩はどうなのかな?
「えっ、マジで!?青柳さんだけだよそんなこと言ってくれるの」
先輩すごく嬉しそう。
この二人、もう既にいい感じかも?
「ねえ、生田さんは?この前は御子柴の試合しか見とらんやろ。俺のテニス見てどうやった?」
え、私?
ちょっと答えにくいな……。
友也の前で先輩をカッコいいとは言いたくないけど。
でもせっかく機嫌がいいのに、誉めないわけにもいかないような。
「田代先輩ってテニス強いんですね。素敵でした」
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