第三拾八 湯寺のばあさん

7/56
6197人が本棚に入れています
本棚に追加
/199ページ
急に口数が減る信太郎… 佳代さん『まぁ今回は祐のお供としていくからね~感謝しなきゃね!』 日頃仕事する中で人の嫌な部分をたくさん見てしまう…段々気落ちするのをリセット、リフレッシュ! 先輩らしく締める佳代さんだが顔がにやけているw 駅で電車が止まる。 信太郎『あっ…』 窓の外を眺めている方を見ると駅の掲示板にテレビでみたことのある温泉地名が書いてあった。 佳代さん『言っとくけどそこじゃないよ~そこからもうちょっと離れたところにある湯寺だからね?』 信太郎『湯寺(ゆでら)?』 佳代さん『今はお寺はないけどお寺に温泉があってこういう仕事してる人達のお世話をするところ!昔からあって霊能力者御用達って話。』 信太郎『へぇ~』 佳代さんの話を聞いてるとなんだが秘境みたいな土地に思えてワクワクしてきた。 でも不安定な自分もいる… 自分の中にもう一人誰かいるような気がする… 落ちかけって言うのはこういうことなのかな?
/199ページ

最初のコメントを投稿しよう!