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『これからは、その仲間に、私もいれてくださいね』
テーブルの上に置かれた義父の手に、重ねられた義母の手。
私がいない間に、どんな話をしていたのか。
しかし、仲睦まじく微笑む二人には、今まで以上に、絆が深まったように見えた。
『そうだ!』
突如、義父が嬉しそうに声をあげた。
まるで、小さな子供のように。
『レイに、頼みたいことを思いついたっ。』
『彼にですか?』
『ああ。レイに、日本食を作ってもらいたいのだ。』
・・・・は?
嬉しそうに微笑む義父。
『彼は、コックではありませんよ?』
『当たり前じゃないか。』
"何をバカなことを言ってるんだ?"と言う顔で、義父に見上げられてしまった。
しかし、私も義母も、義父が言っていることが、よく理解できない。
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