俺のお兄ちゃん

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「……あああぁぁ~……クソ眠いぃ~……」 「そろそろ起きてよ~ 朝ご飯できてるよ~ ダラダラしてると、遅刻しちゃうよぉ~」 「…んー……すぐ行く、……でも、後 三十分……」 「全然、すぐじゃないじゃん!早く降りて来ないと、お母さんに全部食べられちゃうよ~」 「今すぐ、行きます。」 俺の名前は、月夜 灯李(つきや とうり)エブリスタ高校、一年だ。俺に声をかけたのは、 俺のお兄ちゃん、月夜 結摩 (つきや ゆま)エブ校の二年生だ。まぁ、お兄ちゃんと言って も、八年前に親同士の再婚で兄弟になった義兄弟だがな。 そろそろ下に降りなきゃ、母さんに 俺の飯を全部食われる。 「……おはヨ。お兄ちゃん、……腹減った。……」 「おはよ~ 灯李~ 朝ご飯できてるから、早く食べて、学校の準備しないとっ!」 「わかった。飯食ってから 準備する。母さんは?」 「モグモグ ご飯食べたら、功(つとむ)クンを、起こして、仕事に行く。結摩ちゃん今日もご飯、美味しいよぉ~ モグモグモグモグ」 これが、俺の実の母親、美人で仕事(どっかの会社の係長)も出来るけど、生活能力ゼロの駄目女。料理も全然出来ないから、朝は大体、お兄ちゃんが作ってる。俺もコイツに似て生活能力は無い。 功さんは、お兄ちゃんの実の父親。仕事も出来るし 家事も出来るし 優しい完璧お父さん。医者で、昨日は夜勤だったみたい。お兄ちゃんは、お父さん似で、頭は良いし、家事も出来る。本当に何でお父さんは、こんな駄目女選んだんだろ?俺的には、サイコーだけど。
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