679人が本棚に入れています
本棚に追加
/520ページ
「で。話ってなに?」
龍さんの行った方向を見ていたyamaさんが、スッと俺に視線を戻した。
「弟と正式にお付き合いすることにしたか?」
俺が何かを言うよりも早く、yamaさんが、切り込んでくる。
「お付き合いっていうか…」
俺とこたとの付き合いは、なんて説明したらいいんだろう…
「やったんだろ?弟と。」
少しだけ、俺を責めるような色を含んだ声だ。
だがしかし、隠せるわけがない。
俺は頷いた。
「あの弟が下ってのは考えられないな。じゃれて噛み付いて当たり前のようにさらりと、お前の初めてを奪っていったって感じか?」
確かに…
思わず息を飲む。
が、やはり、yamaさんに、直接、やりました、とは言いづらく、答えるのを渋ってしまう。
最初のコメントを投稿しよう!