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「可愛い真聡。大好きだよ。でも僕の初めてはそれだけじゃないよ。ちょっと待っててくれる?」
メグの温もりが解かれると、俺は早々に寂しくなるが、彼は何かを手にしてすぐに戻ってきてくれた。
「はい。ハッピーバレンタイン」
手渡されたのは、小さな包みだった。
「これ……」
「そう。チョコ。僕の手作り、って言いたいけど、もちろん作れないから、うちのレストランのスイーツ担当シェフに頼んで作ってもらったんだ……それにね」
「なんだよ」
メグの眼差しは優しかった。
「支配人には一度もあげたことないよ」
「……嘘だろ?」
メグは小さく首を横に振った。
「彼とはそんな甘い関係じゃなかったから……」
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