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ジリリリリリッ
カチッ
坊主頭の少年が、布団から手をグイッと伸ばし、目覚まし時計を止める
「フワッ」
少年は起き上がり、一回大きなあくびをして、時計を見る。時刻は5時30分だった
少年は布団をたたみ、パジャマから黒のウインドブレーカーの上下に着替え、ストップウオッチを持ってドアを開ける
「今日は少し寒いな」
9月の後半にさしかかったこの季節は少し肌寒く、外も暗い。少年は階段を降りていく
「唯お兄ちゃん…?」
階段横の部屋のドアが開き、小学4年生ぐらいの少女が目をこすりながら少年の名前を呼んだ
「なんだ、穂花か。ゴメン、起こしちゃったか?」
「うんうん、トイレ。お兄ちゃん今日もランニング?すごいね、大変じゃないの?」
少女は少年に尋ねる
「もう慣れちゃったかな。穂花も一緒に行くか?」
少年は笑いながら少女を誘う
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