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「…ホント、食えない女…」
ユリコは呟くと、爆音を轟かせて、フェラーリを急発進させた。
ユリコの心の動揺を表しているかのようだった。
私は黙って、フェラーリの後ろ姿を見ていた。
…状況は危機的だが、まだ光明はある…
そんなところだろうか?
ユリコが圧倒的に強くても、私に、まだ勝ち目がないとは言い切れない。
例えて言えば、敵が1万発の核兵器を持っていても、こちらに1発の核兵器が
あれば、十二分に相手を脅すことが可能。
そんな状況だった。
<続く>
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