⑰ついて来る?

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倉田は泣き顔が落ち着いたら部屋に帰った。 成田が部屋に戻るとオレは全部話した。 『えーー!滝も一緒に留学するのー』 「まだ 誰にも言うな、秘密だぞ」 『ほんとーに…倉田がそうしようって?』 オレは大きく頷く。 次の朝、 蒼が部屋に来た、 『滝、飯食いに行こー』 「う、うん、 蒼怒ってないの?」 『バァカ、怒ってるに決まってるだろ でもな、滝も好きだけど、倉田の事も好きだから… 倉田を泣かすなよ、昨日泣き顔で部屋に帰って来て驚くだろ…  それに、だいぶ前から気づいてたしな、 滝が倉田を好きだって』 「え? だいぶ前って…」 『夏が過ぎた頃かな』 「えー、そんな前に??だって…」 蒼は笑う。 『そうだな、その頃は滝、自分でも気が付いて無かったろ』 「オレ…認識したの…まだ2日位前だし…」 『はぁ… マジ…』 「 うん… マジ」 『オレも成田も解ってたけど… な、成田』 成田に視線を向けると頷いた。 「…だって、この間 マジでやろうとしたじゃん」って滝。 成田が、 「へ?マジでやろうとしたの、天沼」 『いいだろ、1回くらい、やれるならやっても… 成田だって年中抱き付いてるだろ…』 「…抱き付くのと、やるのは違うだろ…」って成田が怒る。 「え…ちょっと待って、よく分かんないんだけど…蒼と成田は……なに?どういう事…」 『滝は気にすんな…』 って笑った蒼。 でも あの時の蒼のあの顔は…本気だった… でも オレはふたりに感謝しながら一緒に笑った。 口を横にキュッと引き笑う蒼。 その笑い顔の  蒼が好き…
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