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授業中にポケットの中の携帯がバイブした
休み時間になって確認すると
『来週中には、向こうへ戻るから今週、帰って来なさいよ、倉田君も連れておいでよ』
母さんからのメールだった
「了解！ 金曜に帰ろうかな…倉田に聞いて、またメールする」
すぐに倉田にメールする
「話があるから今日一緒に食堂行こー
何時に行く予定？」
送信し机の上に携帯を置いて返事を待つ。
すぐに机の上の携帯がガタガタと動き出す、
『何時でもいいよ、行く時、部屋に呼びに来て』
「呼びに来て…だって」
ひとり言を言って机に突っ伏す。
頭をコツンと小突かれた。
「痛っ…」
小突いた蒼を見る。
『キモい…滝 顔赤いし』
その声に振り返りオレを見る河野。
「本当だ、赤い…何」
『恋ボケ』って蒼。
「恋ボケってなんだよ」
耳を赤くして文句を言うオレ。
「滝、好きなヤツいるの」って河野。
「まぁーねー」って曖昧に答えるオレ。
4時過ぎに寮に戻り
ひとりで風呂に入った。
倉田は前も今も一緒に風呂には入りたがらない。
オレも今は倉田の裸を見て抑える自信が無いから入ろとは言わない。
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