孤独の華

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それを紛らわせたくて、久々に1人で飲みに出かけた。 艶っぽいジャズが流れる大人のバー。 暫くすると、かっちりとした仕立ての良いスーツを着た紳士的な男が近づいてきた。 歳は40代前半、というところか。 声をかけられて気がつく。 そう言えば、このアタシがもう1年近くも男に触れていないと。 誘われるままタクシーに乗り、ホテルの前で降りた。 男がにっこりと微笑み、アタシの肩を抱いた瞬間だった。 全身に得も言われぬ嫌悪感が走った。
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