暗号短冊 裏話

騒動

　さて、解決編を始めましょうか。

　と、その前に今回の事件……いえ、事件というほどの物ではないので騒動と呼びましょう……騒動の概要についてお話いたしましょう。
　事の発端は七月五日朝。☆市七夕祭りの準備中に起こりました。祭り会場を飾るため、用意していた笹に暗号が書かれた短冊が付けられていたのです。
　その短冊が発見されてから、七夕祭り実行委員会が集まりこの短冊について話し合いがされました。
　最初はただのイタズラであろうという話が濃厚でした。ただ、この暗号が解明できず、内容がはっきりしないため、もしかしたら犯罪の予告などの可能性も捨てきれないのでは、という声が上がり始めました。そして、このまま開催するのは危険なのではないかという意見が大半を占めてしまったのです。
　そして、実行委員会会長はもっと広く意見を聞こうとSNSへと短冊の投稿と知恵を貸して欲しいと求めたのです。