僕の彼女

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七夕祭りに彼女を誘ってみた。 初めは渋っていたが、5回目にやっとOKをもらえた。 B「浴衣を着てくるとは思わなかった。それに、髪をまとめて、織り姫みたい。」 A「何言ってんの。織り姫星は、別名こと座3番星、ベガとも言われている1等星よ」 そう言いつつ、頬を赤らめている。 A「天の川は銀河系の端に位置している地球から、銀河系の中心方向を見ているから、まわりより星が密集している様に見える部分が、夜空に川が・」 流暢に説明してる最中に彼女の右手を握った。 A「だめ・・人前・・。」 顔がみるみる真っ赤なっていく B「ガマンできなかった。つい出来心。」 A「・・・少しだけね」 彼女は、俯きながら左手で少し離れたベンチを指した。 ベンチに向かっている途中、つないでいる手に力を入れてみた。彼女も握り返してきた。 A「天の川テスト出すよ」 彼女は、通っている高校の物理の先生。
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